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アナン

アナンとはお釈迦様の十大弟子の一人で、多聞第一といわれたお弟子です。

誰よりもお釈迦様のお言葉をよく聞き、修行に励みました。

今は亡き故人はあの手この手で私たちに多くのメッセージ。

気づきのきっかけを与えてくださっています。

そんな故人からのはたらきかけに一緒に耳を傾けてみましょう。

​それが聖徳寺が毎月発行している「アナン」です。

仏教とは

助け合い 感謝し合う

​教え

 関東地方もいよいよ梅雨入りしました。しかし、今までの梅雨の様相とは違い、シトシト雨ではなく、ザアザア雨で一気に降るような梅雨空に、気候変動を感じざるを得ません。気温も35度は当たり前のような夏。体調には十分に気を付けて過ごしたいものです。

 さて、東京では7月7日に東京都知事選挙の投開票が行われます。過去最多56人が立候補を表明しておりますが、中には法律上問題がないからと、選挙ポスター掲示板を不適切な形で使用するなど、真摯に選挙に向き合っている多くの人からすると、不快に感じることもあり、ある意味話題に尽きない選挙になりそうです。

 仏教の教えの目的は、私たちの生きていく世界が、互いに害しあうことなく、助け合い、感謝しあえる世界を作ることです。そのためには、私たち自身が、自分一人だけで生きているのではなく、多くのもののおかげによって生かされている事実に目覚めることが大切です。

 しかし、実際の私たちは、自分一人で生きていると勘違いをしており、物事を自分に都合の良いように判断する自己中心の心のために、真実の姿を誤って見ています。

 また、私たちは自分自身の幸せのみを願い、人もまた同じように自分の幸せを願っているのだということを忘れ、自分の幸せの邪魔をするものは取り除こうとさえします。

 ここに争いが生まれるのです。自分だけがよければ良い。ではなく、皆が幸せになることを願わなくてはなりません。

 仏様の教えを聴くことは、自己中心の心に気づき、人生の軌道修正をするために、故人が与えてくださった大切なご縁です。

 多くのいのちの繋がりの中で、大変まれなご縁をいただき、人間として生まれてきた私たちです。今は亡き故人、仏様の声に耳を傾け、人のことに思いが及ぶような人間として成長し、正しい道を歩みたいものです。

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