本院所在地

131-0032

 

東京都墨田区東向島5-41-5

 

​03-3618-4292

支院・墓地所在地

​千葉県鎌ケ谷市東鎌ヶ谷

2-12-38

  • Instagram
  • LINE_APP_typeA
  • Facebookの社会的なアイコン

アナン

アナンとはお釈迦様の十大弟子の一人で、多聞第一といわれたお弟子です。

誰よりもお釈迦様のお言葉をよく聞き、修行に励みました。

今は亡き故人はあの手この手で私たちに多くのメッセージ。

気づきのきっかけを与えてくださっています。

そんな故人からのはたらきかけに一緒に耳を傾けてみましょう。

​それが聖徳寺が毎月発行している「アナン」です。

いかに過ごすか

​無常のいのち

 インドの昔話に次のような話があります。

 ある日、神様が馬と犬と猿と人間の寿命を決めようと、それぞれの代表を呼びました。最初に現れたのは馬です。神様は馬に対し三十年の寿命を与えようと言いました。すると、馬は「いいえ、一生涯使われることの苦しさの中で自分の役に立たないことに三十年は長すぎます」と言い、なんとか十八年にしてもらいました。

 次に犬が現れました。神様はやはり三十年の寿命と言いましたが、犬は「主人のために働いてもいつも虐げられ、一日でも楽に寝ることもできません」と言い、十二年にしてもらいました。

 三番目に猿が来ました。神様はまた同じように三十年と言いましたが、猿は「ただ人に馬鹿にされ、蔑まされながらの三十年は長すぎます。」と言い、二十年にしてもらいました。

 そして、最後に人間が来たので、神様はまたも同じように三十年と言いました。するとどうでしょう。人間は「それでは短すぎて何もできません。」と言い、さらに馬が辞退した十二年、犬の十八年、猿の十年をもらいとうとう七十年にしてもらいました。

 するとどうでしょう。初めの三十年は若さゆえに有耶無耶に過ごし、次の十二年は世間の義理や人の世話で馬のような一生を。次の十八年は子や孫の世話やら家のためと働くも誰もほめてもくれない犬のような生活を。そして最後の十年は耄碌(もうろく)したと笑われ、時代遅れと言って馬鹿にされ、怒れば怒るほどに愛想をつかされる猿のような人生を歩むことになったそうです。

 人生は長ければ良いというものではなく、短いからと言って悲しむものではありません。

 私たちの命は明日をも知れぬ、無常の命です。厳しいですが、この現実をはっきりと見極めなければなりません。その上でこのかぎりある人生をどのように生きていくかが問題となるでしょう。それを教えてくださるのが今は亡き故人、仏様でありその教えです。 

 お互いに「生まれてきてよかった」と言える人生を送るためにも、法要を通して今は亡き故人の声に耳を傾けていきたいものです。