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アナン

アナンとはお釈迦様の十大弟子の一人で、多聞第一といわれたお弟子です。

誰よりもお釈迦様のお言葉をよく聞き、修行に励みました。

今は亡き故人はあの手この手で私たちに多くのメッセージ。

気づきのきっかけを与えてくださっています。

そんな故人からのはたらきかけに一緒に耳を傾けてみましょう。

​それが聖徳寺が毎月発行している「アナン」です。

欲深き 人の心と 降る雪は

​積もるにつれて 道を忘るる

 先日とある寺院の掲示板に次のような言葉が掲示されていました。

  ないものを求めるのは動物

  あっても求めるのが人間

 例えば動物は生きるために食物を求めるが、必要以上には求めない。しかし、人間は次々に欲しがり、挙げ句の果てに無駄にしてしまう。食べ物に限ったことではないが、人間の欲は尽きることがないことを改めて思い知らされ、次の言葉を思い出しました。

  欲深き 人の心と 降る雪は

  積もるにつれて 道を忘るる

 近頃、世の中を騒がせている政治家の裏金問題にも通ずる言葉です。

 私たち人間は、欲があるからこそ、より良い生活や環境を求めて努力をします。その結果として進歩や発展があると言えます。

 しかし、欲望は満たされることなく、次から次に湧いて止まることがありません。お釈迦さまはそれを、求めても得られない苦しみであると説きました。

 では、どうしたら良いのかというと、お釈迦さまは、欲望に身を任せるのではなく、それぞれが本当に必要かどうかを正しい智慧で見極めていくことが大切だと説かれました。

 考えてみますと、私たちにはすでに多くのものが与えられています。しかし、それに気づくことなく、次々にそれ以外のものを求め、満たされることのない欲望を満足させようとあくせくしているのが、今の私たちではないでしょうか。

 私たちは、なかなか自分では自分の姿に気づくことが出来ません。人から指摘されるまで自分の姿を知ることが出来ないことが多いのではないでしょうか。

 仏様の教えを聴くことは、仏様の優れた智慧を通して、私自身を見つめ直すきっかけをいただくことになります。

 故人を思い、手を合わせるときには、今は亡き故人の語りかけにしっかりと耳を傾け、自分自身を改めて見つめ直し、積もる雪で道を見失わないようにしたいものです。
 

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