本院所在地

131-0032

 

東京都墨田区東向島5-41-5

 

​03-3618-4292

支院・墓地所在地

​千葉県鎌ケ谷市東鎌ヶ谷

2-12-38

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アナン

アナンとはお釈迦様の十大弟子の一人で、多聞第一といわれたお弟子です。

誰よりもお釈迦様のお言葉をよく聞き、修行に励みました。

今は亡き故人はあの手この手で私たちに多くのメッセージ。

気づきのきっかけを与えてくださっています。

そんな故人からのはたらきかけに一緒に耳を傾けてみましょう。

​それが聖徳寺が毎月発行している「アナン」です。

しるしなきこそ

​しるしなりけれ

 表題の一節は臨済宗(りんざいしゅう)の禅僧、夢窓疎石(むそうそせき)が著した『夢中問答(むちゅうもんどう)』という書物の一節です。

 夢窓疎石は鎌倉時代の高僧で、京都天龍寺(てんりゅうじ)の庭園を設計したことでも知られる僧侶です。

 表題の「しるしなきこそ しるしなりけれ」とは、ある人が、「一生懸命に神仏に祈っているのに、全くご利益が無い。」と言ったことに対して、疎石が「それは、あなたが自分に都合のよいことばかり願っているからだ。まずはそのことに気付きなさい。」と答えたところからの一節です。

 「ご利益が無い」ことが「しるしなきこそ」ということで、「自分に都合のよいことばかり願うことに気づく」ことが「しるしなりけれ」ということです。

 新年を迎え神社やお寺に初詣に行き、お願い事をする方が大勢います。それは合格祈願であったり、心身の健康だったりと色々です。

 しかし、そのどれもが自分に都合のよい自分勝手なことばかりだということに気づかせていただくことが仏教では大切なのです。

 私たちの社会では、それぞれの願いと願いがぶつかり、争いが起こることも多々あります。

 お互いに欲を持った人間同士。私に怒る気持ちがあれば相手にも同じようにある。私に憎む気持ちがあればまた相手も然り。逆に言えば、私に喜ぶ気持ちがあれば相手にもまた喜びがあります。

 私たちはお互いを認め合い、思いやる気持ちで人生を歩んでいかなくてはいけないのです。

 多様性を受け入れていかなくては何事も円満には運びません。

 日頃いかに自分勝手かということに少しでも気づくことができれば、それが「しるしなりけれ」です。